01

【寄稿】”有事郎“こと新妻眞一君からの謝罪とメッセージ④

管理人注:
新妻君は私たち「穂波の会」の一員ではありません。新妻君は「穂波の会」の、一人のメンバーと個人的な付き合いがあり、その縁で彼の謝罪であったり後悔を語る場を提供することとなりました。
2016年7月14日、全日本憂国者連合会議の山口祐二郞議長より、元在特会の桜井誠、新妻眞一くん、その他を民事で提訴することが発表されました。

正直、このタイミングで記事を公開するかどうかは迷いました。
この記事は6月17日から7月11日の間に数回の校正を経て書かれており、最終チェック後に公開する予定であったものです。我々「穂波の会」は民事訴訟についてコメントする立場にありませんが、提訴されたことを契機に書かれたものではない、ということを、新妻眞一君の名誉のため補足させていただきます。

———-

私がいわゆる「ヘイトデモ」と呼ばれる保守系市民団体での活動を離れてから2年近くが過ぎました。
付き合う人脈も居場所もすっかり変わってしまった今、よく思う事があります。
・もし、あの頃の自分に会って話せたら
・どうしてしがみ付いてまであの頃の仲間達や保守系市民団体という場所を守ろうとしていたのか

今まで私が直接関わる機会の無かった在日コリアンの方や中国人の方、その他の外国人の方と接し、同じ時間を共有していくうち、表現は悪いのですが国籍とかそんな事はどうでもよく思えてきました。
ヘイトスピーチを行っている保守系市民団体のデモに参加していた頃、私は確かに日本の将来を憂いていました。
しかし、それがいつしか免罪符となり活動という「居場所」を守るための活動になっていたのではないかと思います。
私には今、新たな「居場所」ができ、そこで企画を任されたり頼りにされることが生き甲斐なのです。
なんとなく、ヘイトスピーチを行っている保守系市民団体のデモに参加していた頃の感情と、今の感情は似ているなと思いました。
当時の私は周りに煽てられ頼りにされて活動に参加する事が快感だったのだろうと思います。
しかし、そんな自己満足の為に悲しむ人を出してはならないのです。
当時の私はここに気付くことができなかったのです。
今は、政治的な活動の類や私に直接関係の無い出来事には関心が無く、デモや集会等の活動にはもう関わりたくないというのが本音です。
ニュースも自分からは見ないようにしています。
余計な情報が入って来なければ「またか」と思うような事もありませんから。
私の親は、私が小さい頃からよく差別的な発言をするような人だったのでつい習慣で差別的なことを考えてしまう事が稀にあります。
もう以前のように口に出したりはしませんが。
今では自分が「居場所」にしている場所について行ったら悲しむ人や傷つく人はいないか、「こんなことを言ったら傷つくのではないか」と、自然と考えている自分がいます。
これをもし「過去の私に問いかける事ができたら」と漠然と考えてしまいます。
また新しく知り合った方々に、私は過去にヘイトデモで「朝鮮人を殺せ」と叫んだり、「無抵抗の抗議者の方に集団で暴行した」といった過ちが発覚した場合、恐らく私は今の「居場所」から叩き出されるでしょう。
特に外国人の方からしたら、すぐ近くに以前そんな活動をしていた人間がいたら、不快感や嫌悪感や恐怖感を抱くでしょう。  
自分の犯した過ちの代償ですからいつかそんな日が来ても仕方がないのかもしれません。
私がヘイトデモを離れきっぱり辞めた後に知り合った方々には平然を装いながら、彼らに私が過去にヘイトデモに参加していたことが内心はいつバレるのではないかとビクビクしています。
結局は人に言えないようなとても恥ずかしい行為をしていたのです。
比較するのはどうかと思うのですが、散々罵ってきた「通名」、もしかしたらこの「通名」を使ってきた方達もいつ本名や国籍がバレるのかとビクビクしながら暮らしていたのかなと考えたりもしました。
嫌でもそうしないと差別されてしまうと聞いた事があります。
それを私も疑似体験してるような気になります。

先日ヘイトスピーチ禁止法が制定されました。
私もそうでしたが、人間、何かはっとするような出来事が無いと過ちに気付けないのかもしれません。
私は何の罪もない在日コリアンの方達や、ヘイトデモに対する沿道の抗議者である多くの人を傷つました。また、逮捕されて更に多くの人に迷惑をかけ傷つけました。そうなってからでは遅いと思います。
いまだにヘイトデモに参加し続けている方々が考え直すきっかけになってくれればと思います。 
なぜヘイトスピーチがいけないのか、大多数の人に反対されているのか。
彼らが一日も早く正気に戻ってくれればと願うばかりです。

私は今、ヘイトデモと完全に決別し過去の過ちを反省する日々です。
ただ平穏に暮らしていただけの在日コリアンの方や外国人の方々に対して暴言を吐いたり侮辱するなど大変申し訳なく思います。
酒に酔った私達に罵声を浴びせられ暴力を振るわれた方達も恐ろしかったと思います。
とても酷いことをしてしまったと反省しかありません。
ごめんなさい。
こんなことで許されるとは思いませんが、できることなら被害に遭われた方に直接お詫びをさせていただきたいと思います。
本当に申し訳ございません。

2016年7月11日
新妻眞一